子供に水泳を教えるには

こんにちは!
東京三鷹市のパーソナル水泳インストラクターの酒井やすはです。

熱心な親御さんから「子供とプールに行くとき、どうやって教えたらいいですか?」と聞かれることがあります。
観覧席から親御さんが見ているだけでは、声も聞こえない上に何を指摘されているのか、我が子に何が大切なポイントなのか…確かにわかりにくいことが多いですよね。

そこで、いつも私が気を付けていることを踏まえて、ポイントを書きました。

0まずは無条件にほめる

水中という特殊な宇宙空間と同じ無重力の世界で体を動かすこと、プールという広い場所で浮いたりもぐったりと立体的に体を動かすこと、体が無意識に体温調節していること…本当に様々な力が働いています。

その中で、子供はインストラクターの話す言葉を聞いて、水の中でそれを直そうとするので、頭もフル回転しています。

水泳で一気に酸素を消耗するので、ヘロヘロに疲れることもあります。

泳いだ後、ぐっすり寝てしまうのもうなずけますね。

そんなお子さんをまずはほめまくります。

泳ぎの「うまい・下手」ではなく、「意識してやっていること」でもなく、「無事に練習ができた」そのものが奇跡です。

この奇跡が重なっていなければ練習を続けることはできません。

時間がたてば疲れも出てきて、練習で距離が伸びないこともあります。
疲れがある中で体力をキープすることだって、水の中では同時に体温を調整し続けたりバランスをとったりと、陸上と比べて色々なエネルギーが使われています。

感謝!ありがとう!よくがんばった!

これだけでも、もう充分なサポートなのです。

1モデリングしてみる

子供に体力が残っているなら、泳ぎのコツを少しずつ教えてあげます。

モデリングとはマネのことです。
お子さんのやっている動作をできるだけ正確にマネしてみてください。
「体のここがよくつかっているな」「この体勢はきつそうだな」などなど、使っているところといないところなどを感じてみてください。

そして大変なところを「あーだから息継ぎが大変なのね」「水が重く感じるんだね」と共感してあげることができ、子供のがんばりをより体で納得できると思います。

適切なアドバイスは、正確なモデリングが必要不可欠です。

2体全体の中の、早く改善できそうなところから

体はつながっています。

腕だけがよくなる、脚だけがよくなるのではなく、全部まるごと一緒にスキルアップしていくのです。
すぐに改善できそうなところから、やってみましょう。

ポイントは、気持ちよく進む場所を探すことと、正しい姿勢を保つことです。
姿勢を保つといっても、泳ぎは動きなので、その動き動きに無理がないかを見るのです。
けのびなら、いつも頭やお尻の穴(骨盤の位置)が一定であること、がそうです。

細かいところまで意識できそうなら、手のひらの角度など細かい部分に意識を向けて体を動かしていきます。

また1つ気持ちよく泳げたら、ほめる!
その泳ぎの良いクセを身に着けるため、何度も繰り返し繰り返し、泳ぎを楽しむ!

こうして水と親しんでいくうちに、子供の中でうまい体の動かし方が引き出されていきます。

たとえ運動に苦手意識があるお子さんでも、一回のレッスンで「クロールが泳げた!」「背泳ぎできちゃった」という方もいます。

3直接、体を支えるには?

インストラクターが、泳ぎの補助をするときに腕を持ったりすることがあります。

インストラクターは簡単そうにやっているように見えますが、補助はかなり技術がいります。

公共のプールで補助の仕方をよく見ますが、補助の仕方によっては「将来腰が痛くなりそう」な姿勢になっていたり、「使いたい筋肉が使えてない(補助がないと泳げないカラダになっている)」補助になっていたりと、やはりなかなか水の中では大人と子供の目線も変わって難しいと思います。

補助の目的は、「正しい動きを引き出すこと」です。

もし手を差し伸べるなら、子供の泳ぎを邪魔しない補助にすること、そして補助は動きに合わせておこなうこと、正しい方向を導くことがポイントです。

子供の前に立つのか、横に立つのか、子供の目線からの世界で見渡してみましょう。

例えばクロールの腕を補助するなら、「この方向に腕が流れれば楽にかけるよ~」とちょっと始めの手の方向を変えるだけです。
ずっと持ったりしなくても、子供が自分の力で泳いで、次第に「このくらい胴体から腕が離れていればうまく腕をまわせそうだ」と、体の地図ができあがっていきます。

たくさん遊ぶ・動かすことがやっぱり近道

子供の中には、まだまだ自分の体の地図がありません。
生まれたばかりの赤ちゃんの時から、どうすれば自分の指が動くのか、脚が動くのか、いろいろ試している最中なのです。
体の地図は、どれだけ体を動かしてきたのか、強度や幅や意識の仕方をどれだけやってきたのかがベースに脳につくられていくので、一生この作業は続いていきます。

子供のうちからこの作業をして、しなやかなカラダを作り、勉強を続ける体力、友達と思いっきり遊ぶ体力、風邪をひかないカラダができあがるのです。

小学校中学年からはなかなか遊ぶ機会も減ってしまいがちですが、友達とプールに行ってはしゃぐのもよい方法です。

中学生からは勉強も部活も本格的に忙しくなってしまいがちですが、勉強の体力づくりと思ってその泳ぎに必要な動かし方を徹底的に繰り返し繰り返しチャレンジしてみましょう。理解力や論理的に考える力が目覚めてくる時期なので、「とりあえず動かす」が苦手なお子さんでも、頭で理解してから泳げるようになります。

ご縁あって本当に沢山のお子さんやご家族の方とかかわらせていただいたり、お話を伺ってきましたが、本当にたくさんの家族の形があることを感じています。

色々な体の動かし方を経験しているお子さんや、水に対して恐怖心のないお子さんはもちろん上達は早いのですが、親御さんと仲良しのお子さんは言葉が聞きづらい水中でのタイミングもばっちり合うためか、水泳の上達が早く感じます。

インストラクターという第3者だからできること、親御さんだからできることがあると思います。

ダブルサポートで、子供の可能性はぐんぐん目覚めていくのだと実感しています。

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