水泳ことはじめ 後編

こんにちは!
東京三鷹市のパーソナル水泳インストラクターの酒井やすはです。

「落語風 水泳ことはじめ」後編です。
水泳レッスンを始めた旦那さん。奥さんとの健康話…気になる結末は?!

では、後編もはじまりはじまり~。

【何かあったら連絡を】

ある晩のこと。
「おっと!いけねぇ。」
何かに気づいた旦那さん。
「どうしたんだい?」
「いやな、今日、急な仕事の話が来て、受けちまったんだがそれが丁度、来週の水泳指南の日でな…」
「それは困ったね。個人指南なんだし、明日にでも泰葉ちゃんに連絡してみればいいじゃないかい?」
「おぉ。そうだな。」
「ところでだな…」
「なんだい?まだ気になることでもあるのかい?」
「お前も…少しは動いたらどうなんだ?」
ごくり。息を呑んで奥さん
「わ、私はいいんだよ。ほら、家の事とかあるし…」
「動くだけでは健康にならん。と、泰葉ちゃんが言ってとったぞ」
「動くだけじゃ健康にならない?」
「俺もまだ話せる程じゃないが動かし方が大事みたいだぞ。お前も少しは泳いでみたらどうだ。」
「でも、水泳なんてとんとやってないし、水着も買わないと…」
「ぷっ」
旦那さん、思わず吹き出した。
「なんだい、あんた何が面白いんだい?」
「いやな、数ヶ月前の俺を見ているようだと思ってな。明日、連絡するときにお前のことも伝えておくからどうだい?」
納得して奥さん
「わかったよ。私もちょいとやってみるわ」
と、いうことで、翌日、水泳指南所に連絡をして予定を調整し、今度から奥さんも参加することとあいなりました。
> 練習方法については別ページをご覧ください♪

【どうやって指南する?】

夫婦2人で水泳教室指南を受けるようになって数ヶ月。
今日は子供を連れてプールにやってきたようでございます。
「父ちゃん、クロールってのはどうやってやるんだい?」
「おう、教えてやる。こうやって、こうゆう風にだな…」
「父ちゃん、よくわかんないよ。」
「お、おう、そうか?こうやってだなぁ…」
「父ちゃん、わかんないよ…」
「お、おう。じゃあ、母さんに聞いてみろ」
「母ちゃん、クロールってのはどうやってやるんだい?」
「ん?父ちゃんは教えてくれなかったのかい?」
「母ちゃんに聞けって言われた」
「なんだい、私より長くやってるはずなんだけどねぇ。まぁいい。じゃあ、教えてやろうかね。クロールってのはここをこういう風に…」
「母ちゃん、母ちゃん」
「ん?なんだい?」
「父ちゃんと同じ事言ってる。父ちゃんもここをこういう風にって言ってた」
「お、おう。だから、ここをこうして…」
「2人とも同じこと言っててよくわからないよ。」
夫婦2人、顔を見合わせた。「よく考えたら、人に教えることは習ってないなぁ…」と旦那さん。
「そうね。自分は泳げても教えるのはまた別なんだね…そうだ、今度、泰葉ちゃんに聞いてみないかい?」
「おう、そうしよう。」
その日、クロールは置いといてプールを満喫した旦那さんご一家。
お子さんも泳げるようになるのやら。

【一家で泳いでみよう】

次の水泳指南の時に相談してみたご夫婦。
その日から「人に教える水泳」教えてもらったようであります。
数週間後。
「父ちゃん、今度はちゃんとクロールの泳ぎ方教えてくれる?」
「おう、任せとけ。腕はこの角度、遠くの水をかいて…」
「父ちゃん、こないだより具体的でわかりやすいよ。」
「そうだろう。父ちゃんが教えてやれねぇ時には母ちゃんに聞いていっぱい練習するんだぞ?」
「そうだよ。私も教えられるようになったからね。」
「うん!」
水泳のおかげで家族の仲も深まった。旦那さんご一家。
一家で泳げるようになる日も近いようでございます。
> 人へ泳ぎ方を伝えることをもっと詳しく知りたい方は別ページをご覧ください♪
お後がよろしいようで。