障がい者シンクロナイズドスイミングの世界

障がい者 シンクロ皆さん、こんにちは。
水泳個人レッスンインストラクターの酒井やすはです。

水中でクラシックバレエをおどっているような、「シンクロナイズドスイミング」。
水泳をやっている人なら、一度はあの華やかな衣装水着を着て、きれいな髪にまとめて、踊れたらなぁと思ったことのある人はいるのではないでしょうか?

障がい者シンクロナイズドスイミングの世界、あるんですよ!
(ちなみに、アクアマルシェの代表酒井は、自身もシンクロを続けながら、障害者シンクロの指導員資格を持って活動しています!)

(諸説ありますので、その一部をご紹介しますね)

まずはシンクロを知ろう!

シンクロはバレエと似ていますが、泳ぎ方はいわゆる「クロール」などはあまりやりませんね。
と言いますのも、日本のシンクロは、古式泳法(日本泳法)がもとになっています。

「立ち泳ぎ」「横泳ぎ」「のし」…と言った名前を聞いたことはありませんか?
これらは、もともと武術の一つであった泳ぎ方で、お茶や華道と同じく、ちゃーんとお作法まである日本独自のものです。
その昔は、甲冑を着ていても体力を消耗せず、効率よく泳ぐ方法として発展してきました。
戦国時代のあとは、戦争のためというよりも芸の一つのような泳ぎも出てきたようです。

茶道などと同じく、各地域で流派があり、現在日本水泳連盟に認可されている流派は13流派あります。
同じ「立ち泳ぎ」でも、少しずつ泳ぎ方が違っています。それもその地域独自の歴史と深―いつながりがあります。

現在は女性メインで、男女混合競技も出てきているシンクロですが、大昔は男子のスポーツ競技だったようです。

この古式泳法に音楽を付けて発展させてきたのが、シンクロの母と言われる井村さんです。

障がい者シンクロとは?シンクロとの違いは?

ここでは主に日本の障害者シンクロについてお話ししますね。
日本では、京都や東京など全国各地でチームがあり、毎年京都府で全国からチームが集まり、フェスティバルを開催しているほどの規模です。

ちなみに障がい者シンクロは、日本だけでなく世界でもありますよ。
多くは競技趣向だそうです。パラリンピック競技にはなっていません。

オリンピックでやるようなシンクロは、3mほどの深さのあるプールで行います。
リフトを作ろうと人が2段3段と組体操のように重なると、人の下に人が来るような…それでも脚が床につかない(ギリギリのときもある)で演技をします。

障がい者シンクロは、介助者の同伴が認められており、足のつくプールで行ってよいことになっています。
障がいクラスも、身体障害、知的障害、発達障害と重度の方から軽度の方まで参加でき、男女混合も認められています。

人数により、ソロ、デュエット、チームと分かれているのはシンクロと同じです。
足もあげますし、水中からバっとジャンプしますし、音楽に合わせて2分や3分間踊ります。

実際に見ていただく方がイメージしやすいです。

障がい者がシンクロするメリット

実際に、チームの方とお話しする機会があり伺ってみると、競泳とはまた違った楽しさがあり、競泳では得られない恩恵があるとのことでした。

芸術スポーツなので、踊りの中に自分らしさがにじみ出ます。
なかなか表現することに苦手意識をもっていた方が、表現の方法がひろがったり、その音楽に合わせて体を動かすことが楽しさ、人に触れられることに苦手意識があった方もそれが和らいでいくなど、色々なお声を聞くことができました。

何より、陸上では全介助の重度の身体障害があっても、水中で体の緊張が水に溶けて自由に一人でのびのび踊っている様子に、私個人は本当に感動して泣いてしまいました。

音楽に合わせながら、人と呼吸を合わせるところ、それがうまくぴったり合ったときの感動がシンクロの醍醐味の一つですが、それは障害のあるなしに関わらず、みんなで共有できる宝でもありますね。
思い思いに表現できる場、大人になるにつれてそのチャンスは失われていきます。
水の柔らかでしっかりしたクッションに助けてもらいながら、みんなで一つの演技をする…観る人も本当に心にドシっとくるものがありますが、実際にやるほうが数倍に感じられるチャンスです。

三鷹でも障害者シンクロやりたい!

初めて京都で行われた障害者シンクロフェスティバルを見て、涙が止まりませんでした。
「障害者なのにシンクロやっていてすごい」ではなく、競技志向ではなく、本当に「自分の踊りたいようにシンクロしている」「自由で」「のびのびとしていて」「自然と思いっきり笑っている」「指先まで表現しつくしている」…そんなイメージがぼんやりしていた障害者シンクロを直に見て、「あーいいなー」「私も仲間に入りたい」そう思ったのです。

障がい者水泳の世界で貢献できればいいなと以前から思っていた私ですが、「あ!私がやりたいのはこれだ!」と覚悟が決まった瞬間でもありました。

まずは音楽に合わせた水あそび感覚でたのしんでみてくださいね。