【よくあるご質問】まとめ

「うちの子は言葉のコミュニケーションができないけどだいじょうぶ?」
「重度の身体障害の子どもでも入れますか?」
「相性がはっきりする子供でも体験させてもらえませんか?」
などなど、本当に色々なお気持ちを抱えてお問合せくださること、常々感じています。

そこでよくあるご質問をテーマ別にまとめました。
皆さまの疑問やご不安が少しでも軽くなったらと思います。

どんな生徒さんがいらっしゃいますか?

個別支援とありますが、こちらのクラブは子どもが多いのでしょうか?

・はい、割合で言えば小学生が大半です。他に、中学生、高校生、社会人(20代~60代)の方にご参加いただいております。
・お子さんは、身体・知的・発達等障害の種類に関わらず、公立(通常級、支援級)に通う方から、特別支援学校に通われている方、フリースクール等に通われている方など様々です。
・障害者手帳を持っている子供も、グレーゾーン(手帳を持ってない、これから取得予定)の子供もいます。
・障害者手帳の級ですと、身体障害、知的障害それぞれで1級の方も在籍しています。
・障害ではありませんが、てんかん発作のため運動制限はなくても「個別レッスンなどで見守りが必要」とドクターから言われた方も在籍しています。
・医療的ケアが必要な方の場合(栄養チューブや呼吸器を随時つけている場合など)、親子で水に入っていただくことをお願いしています。
・夏休みなどの長期休みや、各地方から一時的に東京へいらっしゃる予定に合わせてレッスンを受けるなど、全国(沖縄からも!)からお問合せいただいており、随時レッスンをしております。
・自傷行為などが頻繁に出てしまう場合は、心のケアの期間も必要になるため、レッスン日をご相談いたします。

小グループ支援はありますか?

・はい、ございます。個別支援が基本ですので、個別支援に慣れた方からご案内しております。通常、最初からの小グループは開催しておりません。
・ただし、記録会や都大会、アーティスティックスイミング(シンクロナイズドスイミング)等に参加される方だけに、試合前の顔合わせ練習会(リハーサル練習として、タイムをはかったり試合の流れを知る時間です)や、曲かけ練習(アーティスティックスイミングのみ)に伴い、コースを借りて小グループで開催することがあります。

体や障がいのこと

子どもは新しいことにとても怖がりです。人見知りもしますし、新しい環境が苦手で、体験レッスンがちゃんとできるか不安です。

レッスンでは、プールやインストラクターを知ってもらうことからはじめています。
プールサイドで、プールの紹介からはじめ、ゆったりと家庭的な雰囲気を目指して寄り添います。
また、一般的な水慣れや遊びよりも、耳で水の音を聞いてみたり、泡の量を調整したり、波を自分で作るなど五感も意識させます。
いわゆる「水感(水をとらえたり話したり自在にコントロールして体を動かす力や感覚)」を上げていくようにレッスンしていきます。
目に涙をいっぱいためてしまうお子さんも、最後は水を楽しんでケロリと帰られる方が多いので、一度お問合せください。

プールを利用される周囲の方へご迷惑かけないか不安です

アクアマルシェは指導員もプライベートで使うプールで練習を行います。地域の方や施設の方のご理解に大変恵まれており、指導員も常連客の一人であり、プールの常連さんとも仲が良く、地域のあたたかい輪のなかで練習していきます。
時には「プールサイドを走ってはあぶないよ」とお叱りの声をかけられることもありますが、子供たちは一つの経験として受け止めています(お子さんに障害のあるなしに関わらず、伝わっているのですね)。
プールを利用される皆さま愛のある方が多く、子供たちも少しずつ支援員を通じて第三者との信頼関係を築いて挨拶して言ったり、周りの方から「上手になったわね~」とやさしくお声がけくださることも良くあります。
観覧席からではプール内の声が聞こえないので支援後に「うちの子、大丈夫でしたか?」と不安になるお母さんもいらっしゃいますが、ほとんどは他の方とコミュニケーションをとって楽しんでいるだけですのでご安心ください。

集団支援ではないけれど、子供の社会性は育ちますか?

日本の一般的なスイミングスクールでは、同じくらいの年齢のお子さんが集まってレッスンをしていることが多いですが、アクアマルシェでは地域のプールを利用させていただいております。

なので、よりリアルな社会参加と言えるでしょう。

心理的な面からも、まずは子どもの参加できる個人対個人の小さなコミュニティから信頼関係や成功体験を築いてから、少しずつ子供の学年が上がるごとにもう一回りふた周りと世界を広げていく方が近道であると報告されています。

多動性障害などがあっても、障害に理解をいただける土壌、アットホームな雰囲気のあるプールなのでご安心ください。

プールは社会の縮図のようで、保育園や幼稚園・学校ではなかなか出会えない年齢の方もいらっしゃいます。
アクアマルシェは地域密着型のクラブで、支援員もプライベートで使うプールで練習を行います。地域の方や施設の方のご理解に大変恵まれており、指導員も常連客の一人であり、プールの常連さんとも仲が良く、地域のあたたかい輪のなかで練習していきます。
この中で、子供たち(障害のあるなしに関わらず)は挨拶や「ありがとう」からスタートして、指導員を通じて第三者との信頼関係を築くきっかけができ、色々な方と会いながら、楽しく泳いでいます。
(障害者水泳といっても、ここまであたたかく迎えてくれる地域や周囲のご理解ご配慮は滅多にありません。指導員一同本当に心から感謝してプールに一礼してから支援をはじめ、終わったら必ず一礼してプールを後にしています。そしてこれをマイナスに見る方も本当にいらっしゃらない地域性です)
自然と子供たちはプールを使うルールや、人との距離の取り方を指導員をじっとみて学び取っているようです。
しっかり個別支援しながら、「地域で過ごすってこういうことだよ!」ということも同時に叶う環境があります。
いつか子供たちが大人になったとき、地域の懐の深さ、周りの方の感謝の中で練習できたことに気づいてもらえたらうれしく思います。

自閉症で言葉のコミュニケーションがとれませんが、参加できますか?

もちろん参加できます。ちなみに言葉のコミュニケーションが難しいお子さんが、会員さん全体の約半分いらっしゃいます。
たとえ言葉で気持ちを表現することが難しくても、目や表情などでお子さんは訴えてきます。
お子さんとの信頼関係を築きながら、やりとりを一緒にたのしみつつプールで過ごせるようにしていきます。

てんかんがありますが、参加できますか?

お医者様からの許可がおりていて、てんかん発作を抑えるお薬を服薬していらっしゃればご参加できます。
またてんかん発作が起きる前兆など、てんかんに関することをお話しください。それにより練習の仕方を工夫しますので、ご相談ください。
デリケートなことでお嫌かもしれませんし辛いことを思い出させてしまうこともあるかもしれませんが、お話ししやすいような雰囲気を心がけますので、大切な命をお守りするためご協力お願いいたします。

●●●一般的なてんかんのある子ども達の水泳参加について●●●
・発作が2~3ヵ月以上なく落ちついている場合、主治医から制限がない場合はてんかんのある子どもも水泳ができます。
・水泳が原因でてんかんの脳波が誘発されることは入浴中より少ないとされています。ただし、リラックスしているとき(子供のお昼寝したあとの寝起きの状態など)は誘発されることがあるので、お昼寝をしたことをレッスン前にお申し付けください。
・発作を抑える薬をレッスン前まできちんと服薬していること(飲み飛ばしがないこと)、十分な睡眠を取っていることを条件にレッスンを受け入れております。当日不足していると思われる場合、早期終了やその日はお休みして振り替えていただくなどしております。
・レッスン中は、プール場内にて、または観覧席からの見守りをお願いいたします。

●●●発作により受付が難しい場合の例●●●
・1ヵ月以内に発作があり、安定していないと思われる場合(主治医に指示を求めてください)
・水面に反射する光で発作が出やすい場合、必ず申し付けください。
・疲労で発作が誘発されることがあるので泳ぐ際にこどもと「数えられなくなったら休む時間にします」と声を掛けさせていただいてます。
・飛び込みや深く潜ることは避けて練習いたします。
・万が一大きな発作がレッスン以外の場所で起きてしまった際、意思の許可が下りるまでレッスンを控えてください。

難病がありますが参加できますか?

はい、アクアマルシェでは難病のお子さんも在籍して元気に泳いでいます。
難病の方にも、医療的ケアは親御さんかケアのできる訪問看護の方等にお願いをしております。
他のお子さんと同様に、はじめに詳しくお体のこと等お聞かせいただけたらと思います。
実際に面談でお会いしてみて、お体の状態が肢体不自由のお子さんと似通っていて、身体障害のお子さんと同じようにレッスンができたり、とこちらで色々工夫して結果的に泳げるお子さんも多くいらっしゃいます。
まずは面談でお子様とお会いして、お話しができればと思います。

ベビースイミングからはじめたいのですができますか?

大変申し訳ありません。施設規定によりおむつのとれた方を対象に受け入れております。

もしも障害のあるお子さん(ベビー)でご希望の際は、障害者水泳指導員養成研修(初級)の中でお話させていただきます。

自治体によっては1歳半検診でグレーゾーンか否かわかって、プールを探す方もいらっしゃいます。
知的か肢体不自由かの障害の程度に関わらず、スムーズにいけばベビーから始めてクロールかその他1種目が早くて4歳(以降6歳までを目安に)にマイペースに泳げるようにアドバイスいたします(個人差はあります)
水泳をはじめるのに遅すぎることも早すぎることもありませんので、ご安心ください。

ただ、水の事故に合わないためにも、水の恐怖心が芽生える前に3原則を知っておくことはとても大切です。

そのため障害者水泳指導員養成研修では、水遊びで終わってしまわずに、最終的に潜って泳げる「ウォーターベビー」を目指します。

ご兄弟がまだ小さく一時保育が必要な際は、一時保育ができるスペースをご紹介できます(利用条件に規定がございます)。

トイレが心配でプールに行けるか不安です

お子さんによってトイレの合図がなかったりすると、特に不安なことと思います。
また、練習前にトイレを必ずお済ませいただいたり、練習中に10分おきにトイレの声掛けをさせていただいたり、休憩の回数を多くはさんだりするなど対策を一緒に考えますので、お問合せください。

色彩過敏で赤色が苦手です

前もってお知らせいただければ、支援員の水着をはじめ、持ち物の色味を配慮いたします。
ただ、プールのコースロープに一部赤色が使われておりこちらで解決ができず、完全に避けることが叶わない個所もあり、事前にご了承いただけたらと思います。

聴覚障害がありますが参加できますか?

もちろんできます。支援員の中に、手話検定2級、3級レベルを所持しているものがおりますので、手話と筆談で対応しながら支援をさせていただきます。
聴覚障害の方の、アーティスティックスイミング(シンクロ)や競泳も受け付けていますのでお申し付けください

視覚障害がありますが参加できますか?

もちろんできます。視覚障害ガイドヘルパー資格を持ったインストラクターが対応します。
視覚障害の方の、アーティスティックスイミング(シンクロ)や競泳も受け付けていますのでお申し付けください

他の地域の障がい者水泳クラブからアクアマルシェへ移りたいのですが、子供が初めての環境に不安です。引継ぎの期間をお願いしたいのですが。

もちろんできます。引継ぎの初回に契約させていただきまして、他のクラブでのご様子を知っているインストラクターや支援員さんの同行(3回まで)からスタートさせていただいております。
詳細は問い合わせください。

兄弟姉妹、または家族が参加できますか?

大歓迎です。ご兄弟で参加されると、きずなも深まって、何より心が安心され、相手の泳ぎをみているので相乗効果でお互いに上手になります。
泳ぎのレベルや見守りの程度に合わせて、15分交代、前半をお兄さん、後半を弟さん、など時間を割り振って行っております。
お子さんが小さかったり、障害の程度により、ご家族の方にプールまでお付き添いいただくこともございます。
ご家族の方がプールに入れない時は更衣室で交代するなどもございます。

親がレッスンに来てもいいですか?

もちろんできます。アクアマルシェでは、家族のコミュニケーションはもちろん大事ですが、特にお子さんに付きっ切りになりやすい親御さんへの心身のケアも重要視しています。時に離れてご自身のケアをすることは、その後お子さんへ気持ちの余裕を持って向き合う力となります。
運動不足解消に、また日々お子さんと付きっ切りの親御さんの休息として、ご家族の方のみのレッスンも受け入れております。
ワッツなどホテルのプールで行われるようなリラクゼーションから、健康スイムやウォーキングなど、ご希望をお申し付けください。
中には日ごろのストレスがデトックスされて涙を流される方もいますが、それはそれで必要なことです。
ぜひお仕事がお休みになったときで、お子さんが学校や療育、ショートステイにいるお時間に、アクアマルシェをご活用ください。

LGBTですが参加できますか?

もちろんできます。更衣室等は誤解のない方をお使いいただくプールが多いかと思われますが、事前にお知らせいただけたらと思います。
また会員様へ、水着等により体のラインがお気になさるようでしたら、個別で実際にお店に行ってどのようなものを購入すればいいかお買い物サポートも行っております。

栄養チューブを入れていますが参加できますか?

アクアマルシェでは医療資格をもったスタッフがおらず、ご家族の方か資格を持った介助者の方にチューブやそれに関するケアをお願いしておりますが、ケアのできる方がご一緒であればという条件で、生徒さんを受け入れております。

重度の肢体不自由の方も、プールの中でのびのび体を動かして気持ちよくリラックスした水中リラクゼーションを行っています。
医療バッグを持参される方でも、前もって教えていただければ監視員室に預かっていただけるプールもあります。お医者様から言われていることをあらかじめお問合せ面談・体験の際にお話しください。
首が座らない方へは、アクアマルシェお手製のオーガニックコットンを使ったプールクッションや、ネックピロー等をご用意しております。

レッスン内容のこと

※個別支援のことを分かりやすく「レッスン」と呼んでいます

練習についていけるか不安です

個別支援なので、プールに入る前段階の、観覧席からプールを見るところからスタートします。
少しずつ場所やインストラクターと信頼関係を持ち、水慣れからやさしくしっかりお伝えしていきます。

水が大好きな子どもなので、もっと泳がせたいのですが?

水が大好きなお子さんもたくさん元気にレッスンしています。言葉が出にくいお子さんには、表情などでコミュニケーションをとってレッスンをしております。
詳しいレッスンの様子はこちらです。

どのくらいで上手になりますか?

親としてできることはありますか?

これは個人差があるのではっきりとは申し上げにくいのですが、アクアマルシェの支援員の実績として、小学生の生徒さんが水を怖がっておらず、水慣れが完了している知的障がい、軽度の身体障がいや難病による肢体不自由があるお子さんの方ですと、毎週1回レッスンに通われて、早いと1年、平均して1年半から2年ほどで2種目~4種目全てそれぞれ25m以上を泳がれます。(1つの種目のコツがつかめると、相乗効果で他の種目の上達も早く自信もつくようです)
発達障がいの軽度のお子さんですと、初回のレッスンでクロールや背泳ぎの形を理解されて泳げるようになったお子さんもいらっしゃいます。

ご家族の方が、レッスン以外にお子さんとプールや海、川に行かれるときのご参考には、障害者水泳指導員養成研修がおすすめです。

家族でできる適切なサポートや、練習の進め方を講座の中で案内しております。

【アクアマルシェの実績の一部】

記憶に障がいのあるお子さんが、バタフライをやったことのないところから1回50分のレッスンの中でマスターしたり、背泳ぎと平泳ぎを50分のレッスンの中でマスターされました。ちなみに発達障害のあるお子さんは、平泳ぎの脚を1回のレッスンでマスターするお子さんが多いです。(同時の動きが分かりやすいようです)
半身まひが軽度の生徒さんは、感覚をつかんでやはり1日で平泳ぎのコツをつかんで自信をつけておられました。
このように毎回のお子さんのご成長を見られることは、本当に嬉しく、奇跡のレッスンと言われる所以です。

水の感覚を忘れないためにも、週に3日以上泳げれば上達できるといわれています。夏の間など、週5日以上泳げればかなり上達します。
週1日に減るとなかなか新しい練習に行きづらいということも言われていますが、現実問題として療育や学校、お仕事等で難しいと思いますので、私たちは週1回でも上達できるよう質の高いレッスンを日々目指しております。

水慣れは「水が怖くない」「浮ける・潜れる」ということを指しているのではありません。
「水の中で多種多様な動きができる」「水を怖くない」ことが一つの基準で、水が怖かったり障害や体の使い方の癖ゆえに、やりにくい水慣れ動作があったりすると4種目マスターするのに時間がかかることもあります。
泳げるのに溺れる子供が後を絶たないのは、この水慣れがマスターできていないことにあります。
アクアマルシェでは4種目が泳げても、水慣れができていないお子さんには徹底して
大切な命をお守りするために時間をかけて確実にやっていきます。
水の事故を防ぐだけでなく、泳ぎの技術もさることながら、日常生活で必要な体力や気持ちの部分も同時に養われていきます。
早く上達できたからいいというわけではなく、その過程で色々な機会を学べるチャンスもあります。
これらすべてが、一生モノの財産としてアクアマルシェができる最大のプレゼントのひとつだと思います。

参加者本人が感覚過敏で体を触られるのを嫌がりますが、練習できますか?

感覚過敏の方は前もってお問合せの際にお知らせください。安全第一に道具を使うなど工夫しながら練習します。

遊んでしまって練習にならないか不安です

お子さんが遊ぶことは、体が「こんな風に動かしたいんだ!」という結果でもあります。
練習時間も長い中、途中に一つの遊びの時間を入れることで、集中力が持続でき、また体を楽しく動かすきっかけが生まれます。
お子さんによっては、難病や障がいによって陸上ではできない遊びを「プールの中なら転ばないからたのしい!」と言うケースが多いので、あえてそこは遊びをとめさせず、発達過程でなかなかできなかった遊びを通して筋肉や体幹を鍛えバランスを整えることを優先することもあります。引っ込み思案だったり自分の主張を言いづらいお子さんが遊びを通じてルールを知ったり、積極的に「これをやりたい!」と自分の意見を言えるようになったりと心の発達も促されます。水の中では転ばないことから、新しいことに抵抗少なくチャレンジしやすいという、水泳独特の特徴もあるのだと思います。
遊びを出発点として、そこから泳ぎにつながりそうな動きが見え隠れしたら、遊びから泳ぎへつなげて練習に自然と流れるようにサポートします。観覧席からは水中でのようすが分かりにくいのですが、温かく見守っていただけたらと思います。

家族も水泳を習いたいのですができますか?

もちろん大歓迎です。親子三代で楽しまれる方もいらっしゃいます。皆さんそろって水泳を楽しみましょう!

パラアーティスティックスイミング(障がい者シンクロ)をやってみたいのですが、全然泳げません

競泳の泳ぎとシンクロの泳ぎは全く別物です。泳げることに越したことはありませんが、泳げなくても楽しめます。
シンクロはとても楽しいですよ。はじめは音楽をかけずに水の中でバランスを取りながら、思い思いに踊って表現していきましょう。
まずは支援員といっしょにデュエット(二人)から始めることをおすすめします。
慣れてきたら勇気をもってソロ(一人)にチャレンジしてみたり、ご兄弟やほかの方とチームにしてしだいに支援員以外の方と協力したり達成を喜び合える環境があります。
全国大会(京都府)や関東大会やフェスティバル(東京都)などへの出場もしてみましょう。

持ち物について

水着の指定はありますか?またおすすめの水着はありますか?

今お持ちの水着で大丈夫です。また、肢体不自由などで脱ぎ着しやすい水着などのご相談もできます。会員様にはお買い物のアドバイスも個別に承りますのでご相談ください。

ゴーグルは必要ですか?おすすめのゴーグルはありますか?

潜れるようになったらぜひと思いますが、必須ではありません。
ゴーグルの作りは様々です。目にやさしいシリコンパッドがついたものから、シリコンなしのものもあります。
ゴーグルの見本もありますので、必要ございましたらレッスンの前にお申し付けください。
おうちのお風呂で色々試着してみて、色による見え方の違いや、レンズの大きさ、目の周りについたときの感覚、ぬれた時のちがいなど、ご購入の参考にしてみてください。

ワッツ(WATSU)とは何ですか?

水中指圧(WATER SHIATSU)をもとにした造語です。
1970年代に日本の指圧を学んだハロルド・ダール氏が始めた究極と言われるリラクゼーション法です。
一流ホテルやスパ、旅館のプールや温泉施設でも行われております。

お客様は泳いだりはせず、水面に仰向けに寝ていただいている姿勢でインストラクターに身を委ねていただきます。
まるで無重力空間を浮遊しているような感覚で、寝てしまうお客様(3歳のお子様もご高齢のお客様も!)も多くいらっしゃいます。
身体障害や難病で体の緊張が強い方はもちろん、知的障害や発達障害でこわばりのある方、介護ストレスを抱える方や親御様にもおすすめのプログラムです。
体験されたことのない方もぜひ一度この心地よさを味わってください。

指導員について

支援員はボランティアさんもいるのですか?

アクアマルシェの支援員には、ボランティアはおりません。
アクアマルシェをよく知り、水泳指導(国際レベル)について、障害について、応急手当(国際レベル)、ご家族への支援、地域のコミュニティ…様々なものを学び、経験させていただいた人が指導員となって活躍しております。

ボランティアとして指導に参加したいのですができますか?

あたたかい応援をありがとうございます。
アクアマルシェではボランティアを募集しておりません。
水泳は保険レベルでは危険度の高いスポーツで、あやまれば命に係わる事故へつながるスポーツです。
ボランティア保険の範囲ではとても賄えず、ボランティアさんをお守りする充分な社会制度がない中でお頼みするのはとても困難だと感じております。また生徒さんの多くが障がいのある方や体が不調の方のため、その寄り添い方(福祉的な支援)もご理解いただく必要があります。
しかしながら障害者水泳のニーズは高く、その支援員不足は社会問題です。
そこでアクアマルシェでは障害者水泳に特化した指導員の養成研修を企画しております。
福祉的な寄り添いや支援方法、重度の身体障害のお子さんも潜ったり泳いだりする水泳技術、感覚障害があったり原始反射の残る知的・発達障害のお子さんに向けた水泳指導法、障害者心理学に基づいた支援理論等を、同時に学べる体制を整えております。
【内容】初級:プールに入る支援・水慣れ 中級:4種目等に向けた基礎 上級:4種目等を考えながら泳ぐ技術
詳細はこちらからどうぞ
研修を積み、ご家族とお子さん(生徒さん)のご了解がいただけたら、プールに入ってご見学と言う形をとっております(生徒さんの体に触れないことが条件です)

指導員さんはやさしい方が多いのですが、子供が誤ったことをしたらどんなふうに言って聞かせているのでしょうか?

お子さんがプールサイドを走ったり、プール等を利用される他のお客様にご迷惑がかかったりした際に、お叱りすることはあります。
きちんと目を見てお子さんの分かる言葉で説明も致します。
また、お子さんの中には(障がいのあるお子さんは特に)普段の生活の中で周りからできないことをからかわれたり、「どうしてできないの?」と過度に指摘されて取り組む前から諦めがちであったり「どうせ自分なんてやってもできない」などの言葉が聞かれることもあります。これはその後の大切な時間・ご成長に大きな影響を与えるので、謙虚さと違うことや一生懸命やることの大切さをお伝えします。

発達障がいのある子供が先生と仲良くやっていますが、どうやって接しているのでしょうか?

24時間毎日一緒にお子さんと過ごしている親御さんだからわかること、共感できること、親御さんのお気持ちがあると思います。
泳ぎ終わった子供たちはおうちへ帰られるので、ご家庭でのお子さんの接し方をご家族それぞれ伺いながら、その時々のお子さんの気持ちにも寄り添いながら対応しております。
支援員は24時間お子さんと一緒にいるわけではないので、完全にお子さんや親御さんのお気持ちに寄りそえていないと自覚しつつ、時々会えるからこそ「もしかしたらこんな泳ぎができるんじゃないか?」と応援団のような気持ちで寄りそって、水泳に関して言えば「この動きができるから麻痺があってもバタフライができるんじゃないか」「表情が硬くなってきたから疲れてきているのかな、聞いてみよう」と、障がい者の前に一人の人として接しています。
言葉だけではなく、顔の表情や水の中での動き方、お子さんが作った波の形(心の状態で同じように泳いでいてもまったく違います)…五感をフル活動しています。発語がないお子さんは、何も感じていないから話していないというのではなく、話し方や言葉での表現の仕方がわからなくて「話していない」ことが多くあり、中には「言葉の使い方を間違えると傷つけてしまう(謝る必要がある)から怖くて言えない」「家族は、僕が障害ゆえに話すと思っていないから、話せなかった(話さなかった)」「友達が欲しいけど誘い方がわからない」などと勇気をもって心のうちを話してくれたお子さんもいます。
障がいや各種診断はその時のお子さんの気持ちや体力によって左右されやすいことも事実で、これから先の未来を断定するものではありません。ご家族の方がご不安になられるのは、強くお察しいたします。
万が一、ご家族の方が毎日のお子さんとの寄り添いの中で無意識に「子どもは発達障害があるからこれができない」と決めていることがおありだったり「母親である私のせいで…」と思っていらっしゃる際、その空気や緊張感がお子さんに伝わり、「お母さん(お父さん)に元気がない」「(自分の目の前で)障害のことを話していた」と本当に寂しそうにされます。
無事にプールにこれたこと、地域の人と挨拶できたこと、それができるお子さんたちを見ると、本当に頼もしく感じられます。
次第に子供たちは自分が何をしたら家族が、指導員が、周りの人が喜んでくれるのか考えて役割を見出そうとしていきます。
私たちも日々勉強し、お子さんとご家族のお気持ちをサポートさせていただけたらという気持ちで日々おります。

その他

赤ちゃんをつれて面談やレッスンに行っても構いませんか?

大歓迎です。
また同じ施設内に一時預かり保育がありまして、アクアマルシェに参加される方なら三鷹市外の方も事前の登録でご利用できます(一定条件あり)。詳細はこちらからどうぞ。

送迎サービスはありますか?

ヘルパー資格を持っている指導員はおりますが、支援で回っており現在は送迎サービスはやっておりません。

ただ、三鷹市内のヘルパー事業所をご案内できますので、お子さんの将来の自立に向けて、また見守りとして、お考えの方はご相談ください。

一時預かり保育はありますか?

水泳レッスンをしている同じ施設内に「子ども発達支援センター」があります。
こちらで一時保育ができます。アクアマルシェに参加される方なら、三鷹市の方も三鷹市外の方もご利用できます。
事前の登録が必要です。
ご不明な点等は、子ども発達支援センターにお伺いください。
https://www.mitakagenki-plaza.jp/shien/inquiry/form/

なぜ活動拠点が三鷹なのですか?

障がい者水泳の活動は、自治体と地域の皆様のご理解あってこそ成り立つ活動です。
志高く立ち上がっても、地域の方からの活動への理解や信頼が築けなかったりするとすぐに活動の停止を言われてしまうチームや団体が数多くあります。
その厳しい中、アクアマルシェは自治体から、プールを利用される地域の方、プール施設からのご理解ご協力が大変恵まれている場所です。
懐深い皆さまのおかげで、一般公開の中でもお互いに譲り合いながら、発語がなかった子供たちも次第に心を開き、社会の一員として常連さんとあいさつや世間話をしながら練習できる雰囲気があります。施設や療育にいる時間が長い子供たちにとり、貴重な宝となり自信となると願いております。アクアマルシェの活動は正に地域に根付いたものなのです。
更に、三鷹市のプールは60パーセント井戸水で、残り40パーセントが利根川・荒川系の大変水質のきれいなお水です。
昔は神事に使われていたとされる水に恵まれた地域で、現在も街のあちこちで井戸が多く残っています。
このような水のきれいな環境に、心温まる方が集まっている、子供たちに地域の一員と感じてもらえる…そのような経験ができるのはアクアマルシェの誇りです。
これらの理由から、活動拠点を三鷹市に絞っております。

メールや電話、ZOOM等を使って、泳ぎやプールについて質問をしたいのですが、できますか?

会員の皆様へは、レッスン以外でご家族で海やプールなどで楽しまれることも多いと思いますし、その楽しみの時間を広げてもらえたらと思っております。普段レッスンで一緒に泳いでいるからこそお伝えできることですので、ご家族やご自身で練習する際のポイントを個別にお伝えすることもございます。ご家族で、お友達同士で、ますますの水泳の時間を楽しんでいただけたら嬉しいです。

なお、会員様以外の方からのご質問はお答えできませんのでご了承いただけたらと思います。

福祉サービスの中でやっている水泳教室ですか?

アクアマルシェは放課後デイ等の福祉制度の範囲外の活動です。自治体からの委託もございません。
あくまでも「水泳教室」として運営しております。

寄付をしたいのですがどうしたらいいですか?

あたたかいお気持ちをまことにありがとうございます。
アクアマルシェでは寄付はいただいておらず、過去にも寄付をいただいたことはございません。
今後も寄付はいただかない方針でございます。

お電話やメールをいただくこともございますが、昨今の防犯事情のため寄付を含めたお電話やメール、SNS等の依頼があってもご返答は控えさせていただいております。
応援くださるお気持ちで十分嬉しく思います。