もっと泳ぎたい!に応えます

こんにちは!水泳インストラクターの酒井泰葉です。
障害者水泳で日々、子どもたちの笑顔が見られるのが本当に嬉しいこの頃です。
言葉がでなかった子ども達も、少しずつ表情でコミュニケーションがとれたり、目線で合図してくれたり、うなづいてくれたり、信頼関係ができてきてとっても嬉しいです。
本当にありがとうございます。

時々きかれる質問で「うちの子は水が大好きなんです。でも障害者水泳ってリラクゼーションが中心で、ゆるゆるやっているのが多いけれど、もう少しスクールのように泳がせたいんです。伸ばしてあげたいんです。」というご希望。

うんうん、よく分かります。

特にボランティアさんが多いクラブでは、子どもたちやご家族とお会いする機会やお話しする時間がとっても短いから、(お互いに)気持ちを打ち明けにくいですし、もっと泳がせていいのか支援者側に技術や不安があればそれ以上の練習はさせてもらえなかったりします。
ボランティアクラブがいけないという意味ではありませんよ。

どこへ行っても良さや物足りなさはあって当然ですが、ただその差が一般的なスイミングスクールよりも極端なんです。

まだまだ世界が狭いですよね(泣き)

生業としている私としては、この現状を何とかしたいなと思って、プレ養成講座をはじめました。(支援者の方でご興味ある方はどうぞ♪)

アクアマルシェでは、「水が好きな子ども」に対してどのようなアプローチをしているのか、ご紹介しますね。

水が好きなら、プールで好きなことをやらせてみる

水を怖がらない子どもは初めてのレッスンでも、ずんずんと大きなプールに入っていきます(三鷹市のプールは幼児用プールもありますが、見向きもしません。スルーです。)

そして潜ります。

なので、周りのお客様に気をつけながら「好きにあそんでいいよ~」とアプローチします。

子どもが自然と好きに動いたその「動き」は、日々の体の癖も見抜けますし、機嫌の感じも分かりますし、泳力も分かります。
なんとなく、「クロールよりも背泳ぎからの方がマスターしやすいかな?…」と考えたりと、頭の中でフル回転させています。

ただ、これだけでは「水が好き」というだけで、「溺れない」という保証はないので、「溺れない技術を持っているか」遊びの中で探っていきます。

溺れない技術をもっているか?

お風呂で子供がおぼれることは毎年多く聞かれます。
海や川でおぼれるよりも、身近な水の事故です(水の事故の死因の1位がお風呂です)

潜れることのほかに、淵につかまったり、他の人と距離を撮ったり、浮いたりと、水の事故を防ぐ技術を子どもが持っているか、探っていきます。

もしも1つでも持っていない技術があれば、水泳レッスンの中で必ず取り入れて絶対にマスターさせます。

それは、将来子どもたちが大きくなって、海や川へ遊びに行ったときに、イルカと泳いだ時に、大好きな水泳で事故にあってほしくないから。
健康な生活は、まずは安全第一の上になりたっているから。

私から子どもたちへの最大のプレゼントとなりますように、ここはしっかりと押さえます。

スリリングな練習もチャレンジしてみる

障がいのある・なしに関わらず、子どもたちはチャレンジ精神をもっています。
男の子ならなおさら、女の子よりもちょっとしたスリルのある練習に大喜びです。

水をずーっとかけ続けたり(達成感があってどや顔する子どももいます)、
抱っこ姿勢から高い高いして水しぶきをあびたり(男性インストラクター並の力はあります(笑))
おんぶしているかと思ったらズブズブ沈んだり…(このスリルが結構すきみたいです)
ルールを知ってもらった子どもにはお手製ビート板を見せて使わせてみたりします(目印になるように絵が描いてあります)
肢体不自由の子どもにも、思いっきり深くダイブさせますよ(これができると泳げます)

もちろん、大前提は、お互いの信頼関係ができてから。
ここはデリケートな問題なので、きずなが生まれてから取り組みます。
(一度こわれた信頼関係を回復するのが難しい子どもはなおさらですね)

「ちょっと難しそう」なことにもチャレンジさせて、達成感を味わえると、子どももとってもうれしいですし、もっと練習したくなる気持ちが生まれます。
くやしくて、目の色を変えてきりっと集中して上手になるように練習できるようになります。

大人になったとき、自然と努力ができる人になる力が芽生えてきます。

本が好きで気が付くと読んでいる子どもは、大人になったら「本を読もう」という意識はしなくても自然といつも本を読んでいますし、この人が「意識して読書しよう」とすると本当にすさまじいスピードで倍の量の本を読める人になります。
(「自然にできる人」って、そんなイメージです。)

言葉を表現することができなくても、表情で子どもたちと会話していくので、まずは一度お越しくださいね♪(むしろアクアマルシェの生徒さんの半数は自分から言葉を離せない子どもたちですが、みんなすくすく元気にやっています。プールの他のお客様からも拍手されたりと応援してもらってます♪)
お会いできますこと楽しみにしています!