こんにちは!
東京三鷹市のパーソナル水泳インストラクターの酒井やすはです。
「プールでのダイエット」、いろいろな記事を書いていますが、ここではダイエットにまつわる不安を解消していきながら、あなたにとってちょうどいいカラダづくりをサポートする内容を書いていきます。
ダイエットに必要な体力をつける
水泳での基準はタイムだけではありません。
形の美しさ、優雅に泳ぐ様子、腕の回す回数の少なさ、脚がしなやかに伸びているか、楽な姿勢のまま無呼吸で泳げるか、泳ぎ終わったあとに息が上がらないか、目に力が入らずに泳ぎきれたか、肩がいつもより少し動けたか、泡の音の反響がどれだけ聴こえたか、などなど。
数え上げれば切りがない!星の数ほど基準はあります。
また体の動き方次第で、無理なくちょうどよい体型に近づくことができます。
この泳ぎ方で泳いでみよう、次はあんな歩き方で歩いてみよう…と楽しく水を感じているだけで、どんどん距離は稼ぐことができます。
この間に体は体力がついてきます。
質の高い練習を、楽しみながら繰り返すこと、それが、プールではリラクゼーションもできるのでクールダウンも叶って一石二鳥です。
長続きするダイエットのため、体を長く使うための体力を自然と身に着けられます。
思い込みを上書きしていこう
体力をつけるため、長い時間泳ぐことも、短い距離を全速力で泳ぐことも、どちらが良いか悪いかではなく、両方大事です。
初心者の方ならどちらが取り組みやすいのか、試してみてください。
これから始める方なら、プールに通った回数が増えるだけでも、ダイエットの預金がたまっていると思いませんか?
長い時間泳ぐことができるなら、持久力系の筋肉が多いかもしれません。
短距離をパパッと泳げるなら、瞬発力系の筋肉が多いかもしれません。
そして、余裕があったら、苦手な方も、一回だけやってみる。
正直に言いますと、「私、そんなに泳げない!」とおっしゃる方は多いのですが、練習中、それ以上に泳いでいるんですよ。
「25mを全速力でなんて無理!」とおっしゃっている方がいましたが、「練習では800mちゃんと泳いでますよ~」とお伝えしたら、「確かに(笑)!」と気づかれました。
そうなんです。実はみなさん、泳いでいらっしゃるのです。
そして、思い込みの上書きができます。
ダイエットでもこの思い込みを外すことはとても大事です。
無意識に脳がブレーキをかければ、カラダはそれ以上動いてくれる可能性をつぶしてしまいます。
新しいことにチャレンジして、新しい私を発見して、ダイエットの弾みをつけることができる…なんて素敵だと思いませんか?
ストレス食いが減る?
スポーツをして、ストレス解消を目指すと同時に、泳げなかった時のストレスや、運動したあとにお腹が空くんじゃないかと不安になる方も多いです。
悔しさは次の練習のバネに成ればよいのですが、ここで今の練習の目標を振り返って見てください。
「これは進まなくて良い練習ですよ」とインストラクターから言われたとき、「本当は進んでいる方が正解なんじゃないか」と思って、目標を取り違えたり、ボタンをかけ違えたりしていませんか?
これもあとから思えば忘れかけるくらいのものですが、その時に本当はなくて良かったストレスがあったことは事実なのです。
どこか水泳に対して「ばた足すればするほど早く進む」「楽に泳ぐなんて邪道だ」等など、「先入観」を持っていたり、また年輩の方ほど、そのような傾向を感じています。
水は無重力の世界です。
陸上でのルールは通用しないことが多くあります。
「楽」と「手抜き」を勘違いして、無理に肩を回そうと努力したりして、「足を引っ張るストレス」を抱えていませんか?
プールという空間は、周りの音が聞こえにくく、自分の世界に集中しやすい環境です。
そこから、心がどこかへ行ってしまわないよう、目の前の練習に集中することでダイエット効果は高まります。
カラダがどうなっているのか、聞きながらやってみてくださいね。
熱中症の予防は春から
やはりプールは夏に込み合います。
冬のプールは寒くて避けがちという方も多いと思います。
ですが、体を作るうえで大切なのは、夏前にしっかり汗をかくことなのです。
夏前に汗をかいておくことで、体の水はけがよくなって、夏バテしないカラダになります。
極端に言えば、汗をかく練習を春にしておくことで、夏に「夏の汗をかく練習」をして、体で汗をかくタイミングや汗腺を刺激して体を調律させることができるのです。
プールでは汗をかいたことが分かりにくいのですが、ちゃんと汗をかいています。
泳いでいるときに体を流れる水が、すぐにクールダウンをしてくれるので、同じ水分ということもあり汗をかいてないように見えるのです。
人前で汗をかいている様子を見られたくない方から「プールは通いやすい」とお話しされたことがあります。
夏に熱中症で倒れる原因の一つに、「汗をかかなくなってきたから」と言われますが、そもそもの原因は、体が汗をかく練習をしていないことが挙げられます。
練習していなければ、本番で汗は出せません。
プールでやったダイエットに、熱中症対策になるウレシイ効果もついてくるのです。
夏に汗をかいたとき、「あー汗かいた(笑)」と気持ちに爽快感があるかどうかが、ものさしです。
すこしの汗で気怠さや、笑えない様子でしたら、練習が必要です。
ちゃんと汗を前もってリハーサルしておくことで、夏を楽しく過ごせるよう、気持ちよく汗をかいてさわやかに体を調律できるようにしましょう。
冬のプールは温かい+冷え対策にウォーキング
プールが温水施設なら、水の中の方が温かく感じます。
体感温度で寒く感じるのは、主に更衣室で着替えているときかプールサイドを歩いているときです。
これを解消するのが、水中ウォーキングで首の骨を柔らかくすることなのです。
ぜひプールでやってもらいたいのが、水中ウォーキングです。
水中ウォーキングのとき、目線をまっすぐ前を向き、右手右足ペア、左手左足ペアであるくことで、頚椎の動きがスムーズになります。
陸上ではなく、プールでやるほうが転倒する危険もなく、何より一歩の幅が広がるのでお勧めです。
水中ウォーキング前後に、首を横に向けてどのくらいの景色が見えるのか、チェックしてみてください。
水中ウォーキングのあとの方が、「こんなに横にむけたっけ!」と動く幅が広がっていることが分かります。
冷えは首から入ってくるものだと言われていますが、こうして首に弾力がつくと、首からもしっかり体に熱い血液がジャージャー流れて、冷えることもなく、カゼも引きにくくなります。
クロールなどの息継ぎも同じ理由で、「ただ、息継ぎするために横を向く」のではなく「冷え対策に横に向く」意識で練習してみてください。
やっぱり気になる!お財布事情は?
水泳は初期投資がほとんどです。
ダイエットでツキモノなのは、お金の問題です。
お金の切れ目がダイエットの切れ目…となるのか見てみましょう。
概算で計算してみました。
まず必ずプールで必要なのは水着、水泳帽子、ゴーグルです。
水着はフィットネス用等の用途により値段にばらつきはありますが、大体3000円~7000円です。
セール品など安いところを狙えば男性用より高めの女性用の競泳水着でも3000円以内に収まることもあります。一部の公共のプールでも販売していることがありますが、数は少ないです。
水泳帽子も布地かシリコンかで値段は変わってきますが、これも普段使い用のものなら大体700円から買えます。
ゴーグルはも普段使うのに支障ないノーマルなものなら大体1500円からあります。これに度がついたりミラー加工してあると3000円くらいになります。
タオルや袋は家にあるバスタオルや手拭い、ジップつきのビニール袋でも充分です。
トータルで水泳道具を揃えると、5200円~10400円ほどの金額になります。初心者の方なら10000円切っても充分です。
もし公共のプールに週2回通って泳ぐと、プール代金が400円の場合1ヵ月でおよそ3200円程です。
スポーツクラブに通うと指導料や施設のお金等が入って6000円以上することが多いです。
毎月新しい水着を買う楽しみを持つか、指導に重きを置くか、などなど皆さま色々なお考えをお持ちですが、長く続けられる方でお選びいただけたら思います。
障害者スポーツとしての水泳を考えても、リーズナブルなスポーツです。
車いすなど「バスケット仕様」のような機材といえば、視覚障害者のスイマーが使う「タッピング棒」くらいです。
これも自分でデッキブラシの柄のような長い棒とプルブイ(脚に挟む浮き具)を組み合わせて作っている方から、出来上がっているものを購入される方まで様々です。
その他、水着や水泳帽子、人によっては浮輪やフロート(首や体につける浮き具)を用意しますが、特別に購入するレアなものは少ないことがメリットです。プールでの使用許可を確認しながら、上手に道具と付き合っていきましょう。