水の好きな子供もいる一方で、どうしても恐怖心が拭えず慣れない子供もいます。
私が担当していたある知的障害のあるSくん(当時小学3年生)は、
顔を水につけるまで5年かかりました。
ワニさん歩きでも、アゴさえ水につけたくない!
そして、アゴが1秒だけ水面についたのは、3年経ってから。
それも手が滑って(本人としては誤って)
「アゴを水につけたくないのに、ついてしまった…」
という本人の中では「失敗」でした。。。
(なのでその後もアゴをつけなかった)
本当に水が嫌だったけどがんばって通ってたと思います(一人遊びだけは好きだった)
もしかしたら、本人も誰も分からないような、辛い体験があったのかなと想像してます。
健常者のお子さんであっても、
『なんとなく、黒が嫌い』
とかありますよね。
さかのぼってカウンセリングすると、
赤ちゃんの頃の体験が原因だったのではと探ることもあります。
大人やそこそこ大きくなったお子さんなら、『そっかぁー』と理解してトラウマを克服することができますが、まだそこまでいかない年齢の子供たちはそうはいきません。
障害があるとトラウマとして残りやすかったり、理解して嫌な記憶を上書きすることも難しいのが現状です。
脱線しましたが…
そんな中で
ずっと諦めず通ってくれたパパに感謝!
そして、
ずっと水に入ってがんばったSくん、本当にすごい!
(年のお休みも3回くらいだった!)
ようやく自分からアゴを水につけてから、
顔をつけるまで約5年かかりました。
いえいえ、
5年間、よくがんばりました♪ですね。
うんうん、本当に
よくがんばりました♪
(緊張して、うぅー、っとガマンの顔をして、チャレンジしてたね)
継続は力と、Sくんから学びました。
Sくん、今はビート板を持ったバタ足に挑戦中です♪