子供の発達障害の特徴や対応について ADHD編

こんにちは!
東京三鷹市のパーソナル水泳インストラクターの酒井やすはです。

発達障害についてシリーズでお伝えしています。
今回はADHD(注意欠陥多動性障害)についてお送りします。

学校では「授業中に歩き回る」「あちこちに注意が散漫する」などなど、行動面に現れる特徴があります。

具体的にどのような障害なのか、プールでの対応も含めてみてみましょう。

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こちらでは障害の表記を「障害」とさせていただきます。
福祉畑で働いていると、「表記よりも中身の方が大事だ」と思う反面、やはり気にされる方もいらっしゃると思うので、その理由を説明いたしますと、一つに私自身とその周りの方は表記よりも中身についてしっかり話し合う仲間が多い環境で生きてきたということと、音声読み上げソフトにかけた際に「障がい」表記では「さわりがい」等と誤った情報をお伝えしてしまうため、「障害」表記に統一させていただいております。

障害のあるなしに関わらず誰もが暮らしやすい社会となることを願い、お伝えしていきます。
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こんにちは。
アクアマルシェ代表の酒井です。

発達障害についてシリーズでお伝えしています。
今回はADHD(注意欠陥多動性障害)についてお送りします。

学校では「授業中に歩き回る」「あちこちに注意が散漫する」などなど、行動面に現れる特徴があります。

具体的にどのような障害なのか、プールでの対応も含めてみてみましょう。

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こちらでは障害の表記を「障害」とさせていただきます。
福祉畑で働いていると、「表記よりも中身の方が大事だ」と思う反面、やはり気にされる方もいらっしゃると思うので、その理由を説明いたしますと、一つに私自身とその周りの方は表記よりも中身についてしっかり話し合う仲間が多い環境で生きてきたということと、音声読み上げソフトにかけた際に「障がい」表記では「さわりがい」等と誤った情報をお伝えしてしまうため、「障害」表記に統一させていただいております。

障害のあるなしに関わらず誰もが暮らしやすい社会となることを願い、お伝えしていきます。
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ADHDってなあに?

注意欠陥・多動性障害とあるように、注意力や集中力がかけていること、じっとしていられない(とっさに何かをしてしまったり、しゃべりすぎたりするなど)ことの一つまたは両方が目立ち、行動になって現れる障害です。

全体的に7歳までに症状が現れ診断され、男性の方が多いといわれていますが、「注意欠陥」が目立つタイプは女性の方が多いようです。多動性がない分、気づかれにくく診断が遅れることもこちらのタイプです。

30人に1人か2人はいるの、割合で考えると身近な障害とも言えます。

ADHDの原因は?

他の発達障害と同じく、しつけが悪いといわれた時代もありますし、今もそのように考える方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。
根本的な原因は明らかになっていませんが、中枢神経系の機能が何らかの理由でうまく指令が行かずに、注意が散漫してしまったり、じっとしていられないなどの行動に出てしまっているようです。

ホルモンバランスも関与しているという説もあり「学校で授業中に歩き回ってしまう」のも「体を動かすことで体内のいらない成分をうまく発散している」という説を唱えている学者さんもいらっしゃいます。

ADHDの特徴は?

注意欠陥多動性と日本語に訳されるように、「注意欠陥タイプ」「多動性タイプ」「衝動性タイプ」と分かりやすく分けてご説明します。

注意欠陥タイプ

学校現場では、先生の話をずっと聞くことが(集中力がすぐに切れて)困難だったり、宿題やプリントなどの持ち物を忘れたり、宿題をメモした紙もなくしてしまい完全に忘れてしまう、ということがよく見られます。
先生や友達の言葉を理解することはできますが、集中力が続かないために最後まで課題をやり遂げられなかったり、カーテンや水槽などほかのものに注意がそれやすかったり、ルールや時間を忘れてしまうことで自分勝手に行動しているようにみえたり遅刻が多い傾向にあります。

集団行動つながりで、スイミングスクールでも同じようなことがあります。
水の中に光が差し込んで、オーロラのように揺れている方に気が向いて、まっすぐ泳げなかったり、インストラクターの話が心ここにあらず…という場面が見られます。

多動性タイプ

多動とはじっとしていられないことを言います。

目で見たものや聞こえてきたものなど、外からの刺激に反応してつい行動に出てしまうのです。
席を立ってしまっていたり、ルールを忘れてしまったことからのつながりで行ってはいけない場所で走り回ったり、机や体をゆすったりなどの行動が出て、またそれが止められないのです。

衝動性タイプ

「多動性タイプ」の章で、すぐに行動してしまうことをお話ししました。
具体的に、動きが多いことを多動性として区別すると、「考える」というワンクッションが隠れてしまい、考える前に行動してしまうのが衝動性です。

急に人の列に割って入ってしまったり、会話や遊びにいきなり入ってしまったり、相手は話し終わる前にしゃべってしまったりするなどが見られます。
秘密の話をうっかり話すことで人間関係のトラブルになる人もいます。

ADHDの人の中で起きていること

注意をされれば「これはやってはいけない・人を傷つける言葉は言わない」と理解していますが、いざその場面は日常生活すべて本番で、カウントダウンされてやってくるものではありません。
理解しているので決して悪気があるわけではないのですが、行動の方が早く表に出てきてしまうので「その場」が来たときには考える前に手が出てしまっています。
遊びの約束を守りたくても、脳に入ってくるたくさんの情報の波に埋もれやすく記憶から飛んでしまうので本当に守れなくなってしまう、借りたものをなくしてしまって反省し、友達が減ってしまう…ということで傷ついたり悩んだりしています。

具体的に行動の中のどの部分がいけなかったのかではなく、どうしたらよい行動だったのか(人に謝る、AではなくBの方が望ましいなど)を伝えることの方が分かりやすいと感じられる方が多いようです。

ADHDの方の感じかた

集中力が短い間だけならもち、また衝動的に動いてしまっているのが特徴の一つです。
それを生かせる工夫があります。

動いて発散しよう

プールの時間では、先生の説明をなるべく短くし、本人が思いっきり体を動かしたり話しても良い時間を作ります。中には説明が上手い子供もいます。そのような得意分野を生かして、子供同士で泳ぎを磨いていくのです。

またおしゃべりのボリュームをコントロールすることが苦手なので、「0心の中、1ひそひそ話、2体操・グループレッスン中、3プール全体」とボリュームのレベルを分けている用紙を用意して見せてあげると理解しやすくなるようです。
本人は気づいたら体が動いてしまっているため、「うるさい」と注意して終わりにするだけではなく、何が適切なのか教えてあげる事も大事にします。

仲直りができるように

同じように、言ってはいけない言葉と良い言葉のリストを作り、言ってしまったときに、本人がごめんなさいと謝る事ができ、周りの子供も仲直りしやすい環境を持っておくことも大切です。

スクールでは週に一回しか会わない子供同士もいます。
次に会うまでの期間中、子供たちの中ではお互いに傷ついて、どうして良いのか分からないこともあります。

次に会ったときに、無視したり、いじめあったりするより、早めに仲直りすることで、子供たちの中でケンカを未然に防いだり、お互いの得意不得意を助け合うルールが生まれ、お互いにお互いを助け合うようになります。

「よそ見しない」「ちゃんと聞いて」と注意される時点で、このとき子供は「心ここにあらず」の状態で、どこを見れば良いのか、誰の何を聞くのか、そもそもが分からなくなっています。

そのため子供は「何をするんですか?」と質問して、先生から「今言いましたよ」と言い返されてしまい、もう分からないや状態になって別のことをやる…というループにはまってますます元に戻れないのです。

練習内容をリスト化したり、逆順に数をカウントして、残り何本泳げば練習が終わるのか分かりやすくすることで、「今ここ」に戻って来やすくなります。

動きたいからこそ気を付けたいこと

水の中で体を動かすことは、健常者か障害者か、大人か子供かに関わらず難しいものです。
泳ぐ前に陸上でリハーサルしたり、分かりやすい目印を置いて泳ぎやすくする工夫をすると、周りの子供たちにも分かりやすいレッスンになります。
本人も、何ができて何ができていないのか自分で気がつけるようになり、インストラクターの説明が短く分かりやすいものになり、子供たちにとっても頭に入りやすいものになるでしょう。

また子供の頭の中では注意されたことをずっと引きずって、しかられたり注意されたりした記憶をもち続け、感情がいつも「叱られた直後のイライラ、悲しみ」状態になっていて、少しのことで爆発して手が出てしまうこともあります。
ストレスで体が固くなったり、動けなくなったりもします。一緒に遊ぶことが、子供の気持ちをリラックスさせてくれます。

順番など死守したいくらいの部分もあれば、待てない時も同時にあります。
得意なことでも完璧さを求めすぎず、スタートのタイミングを伝えたり、他の子供たちと違うやり方でもゴールが大きくずれていなければその代替え案も認めます。

プールでは、気がつくと動いてしまっているため、日常で怪我をしやすい子供もいるため、プールサイドの転倒などの事故により一層注意しましょう。

みんなから悪い子呼ばわりされたり、失敗が続くことで嫌になってしまったりするのは誰でも同じです。
発達性協調運動障害を持っているお子さんの場合、なわとびなどみんなと遊ぶことができずにからかわれて仲間外れになることもあります。
いじめに発展して思い詰めることがないよう、レッスンでの雰囲気作りは大切です。

他の障害との合併もある

中枢神経の機能がうまく働かないということが原因の一つのため、同じく中枢神経の機能で障害が出る学習障害(LDとも言う)や知的障害、自閉症、以前診断名がついていたアスペルガー障害を伴っている場合もあります。

知的障害や学習障害が伴う場合は勉強の遅れが目立ったり、自閉症と合併している場合はコミュニケーションそのものがうまく取れず想像力が乏しかったりこだわりが目立ったりします。

ルールを作って自信を増やす

理解力もあり、知的な遅れがあるわけではないため、ルールを作って確認しながら一つ一つの作業をしていくとわかりやすいようです。

メールや手紙をすぐに出さないでダブルチェックを頼んだり、予定表を一つにまとめて書き込んだり、学校でも会社でも健常者がやるような工夫やプラスアルファでできることは多くあります。

プールでも、もしスイミングスクールならば「プールサイドは歩きます」などの掲示をすることで他の子どももルールを確認することができますし、元の場所に道具を戻すために場所を明確にわかりやすくしたり、泳ぎのアドバイスをするときは本当に重要な一つに絞って話したりなどで、他の子どもたちも含めて誰もが理解しやすいスイミングスクールになります。

このときに特におすすめなのが「否定語を使わない説明」をすることです。
「プールサイドは走ってはいけません」「左側を泳がないで」等の言い方では「じゃあどうしたらよいのかな」と一つ考える必要が出てしまい、子供の発想は様々なのですり足にしたり早歩きにしたりと、障害のあるなしにかかわらず本当に様々です。

「歩いて」「右側を泳いで」と話したほうがすぐに行動にしやすく、わかりやすいので小さいお子さんでも自分が何をすべきなのかわかります。
協力してくれたら、子供たちに感謝をきちんと伝えます。
子供たち同士のトラブルも減りますし、トラブルを未然に防ぐことができると何より安全な環境になります。
スイミングスクール全体の雰囲気も良くなりますし、子供の笑顔は大人も笑顔にしてくれます。

子供には自信をもってもらいたい

障害のあるなしにかかわらず、自信をもって泳いでもらいたいなと思うのは同じです。
ADHDの場合なら、多動性は余剰分のエネルギーが他の子供より余っているからですし、衝動性なら切り替えが早く、不注意なら発想が豊かだったりおおらかな性格だったりします。

小さなステップに分けて練習して飽きさせず、取り組みやすい形から始めたり、見て分かるようなカードの説明をしたりして、成功体験を感じてもらいます。

このようなサポートは気長に、また周りの子供たちがうまく水泳の練習ができるきっかけにもなります。
私は自作のラミネートカードなどを使って、次の練習は何をするのか、どうしてほしいか絵にかいて伝えて、理解の助けにすることもあります。ない場合は他の指導員さんと協力して、泳ぎの見本を見せたり、どこを見てほしいのか「腕の、さらにここだよ」と具体的に伝えたりすることも頭に入れています。
理解しやすければ子供も楽しくなりますし、泳ぎの上達も早く、楽しい雰囲気の中で練習することが叶います。

一人の発達障害のお子さんを考えることに見えがちですが、子供たち全員に対しての貢献に、スクール全体につながっているのです。

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